両陛下が稚魚放流 全国豊かな海づくり大会


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放流行事で稚魚を放流される天皇皇后両陛下=18日、糸満市の糸満漁港北地区

 第32回全国豊かな海づくり大会(主催・同大会推進委員会、同県実行委員会)2日目の18日、糸満市の西崎総合体育館で大会式典が開かれた。式典には、天皇皇后両陛下も出席し、八重山漁業協同組合などにシャコ貝の稚貝やサンゴを手渡された。

式典後は、糸満漁港で海上歓迎・放流行事があり、2日間の大会を締めくくった。
 式典には、県内の水産関係者や海づくり大会関係者ら約640人が出席した。
 仲井真弘多知事は「沖縄にふさわしい海をつくり出すための漁業、水産業に取り組む」とあいさつした。大会が開かれた地元、糸満市の上原裕常同市長は「本市は古くから海とのつながりが深い。今後もその振興と発展に努める」と意気込んだ。式典の終盤で「水産資源を守り、豊饒(ほうじょう)の海という財産を引き継ぐために新たな決意をもって努力する」とした大会決議を採択した。
 海上歓迎・放流行事では、両陛下が会場に到着すると、伝統のハーレー競漕が始まり、歓迎した。両陛下は、沖縄水産高校の生徒から受け取った、糸満市の市魚「タマン(ハマフエフキ)」と「アーラミーバイ(ヤイトハタ)」の稚魚を海へ放流した。