戦前の兼箇段 懐かしむ 字誌作成へ生活資料展


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住民の生活を伝える展示品に見入る来場者ら=10日、うるま市の兼箇段公民館

 【うるま】うるま市の兼箇段公民館で10、11日、「兼箇段文化・資料展」が開かれた。区民から寄せられた戦前の写真や着物、戦前を思い出し区民が記した地図などが展示され、多くの区民が来場した。

 同区は2008年から字誌編さんに取り組んでいる。字誌編集委員会によると、09年から区民への聞き取りを始め、その過程で区民がさまざまな資料を持っていることが分かったという。字誌作成の機運を高めたいと、展示会を開催した。
 同会事務局長の島袋守成(もりしげ)さん(75)は「字誌は、先輩方が守ってきた兼箇段の文化を次世代にバトンタッチするために意義がある。区民や区出身の皆さんに協力してほしい」と話した。