宇良さん(大育2年)全国一 全国理容美容学生技術大会


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第4回全国理容美容学生技術大会で全国一の金賞を獲得した宇良太希さん(右)と優秀賞を受賞した當間貴仁さん=22日、那覇市天久の琉球新報社

 石川学園(那覇市、石川正一理事長)グループの大育理容美容専門学校理容本科2年の宇良太希(ひろき)さん(20)がこのほど、第4回全国理容美容学生技術大会の理容・チャレンジアートヘア部門で全国一の金賞(厚生労働大臣賞)を獲得した。

同校理容本科1年の當間貴仁さん(22)は理容・ワインディング部門で金銀銅賞に次ぐ優秀賞を受賞。全国一は九州沖縄地区で初、同校からは金賞、優秀賞ともに初めてとなり、関係者らは快挙を喜んでいる。
 宇良さんと當間さんは22日、石川理事長らと共に琉球新報社を訪れ入賞報告した。
 同大会は18日に千葉県で開催され、全国11地区の予選を勝ち抜いた約500人が参加した。
 台風の力強さと、台風に負けない県民のたくましさを一つの髪型の中に創造した宇良さん。「はさみ1本で人を変える事ができる仕事。やってきてよかった、本当にうれしい」。卒業後は理容の道に導いてくれた父の友人が営む那覇市内の理容店への就職を予定する。同校教務部の山元朝博さんは「努力の結果で、沖縄からでもチャンピオンになれるとアピールできた」と喜んだ。
 パーマのロッドを細かく巻き付ける緻密な作業で入賞した當間さん。入学して約半年で九州代表と全国大会入賞を成し遂げた。「勝てると思っていなかったのでうれしい。先生やサロンの先輩に教えてもらった知識を自分だけにとどめず、将来は後輩を育成していきたい」と抱負を語った。
 石川理事長は「都会の学校じゃないと勝てないというイメージを脱し、沖縄でも技能教育ができる証しになった。理容師は後継者や技術者の不足問題もあるが、非常に有望な仕事。頑張って活躍してほしい」と理容業界のバトンを託した。