原油流出を県に謝罪 沖縄ターミナル「処理1月中旬まで」


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原油流出事故で与世田兼稔副知事に謝罪する沖縄ターミナルの三溝芳春社長(左)=28日午後、県庁

 うるま市与那城平安座の石油備蓄基地で7日に原油流出事故を起こした沖縄ターミナルの三溝芳春社長が28日、県庁で与世田兼稔副知事に事故を報告し、謝罪した。

同社が県庁を訪ねるのは事故後初めて。
 三溝社長は原油の回収が12月上旬、残渣(ざんさ)を取り除く作業を含めると処理は1月中旬までかかるとの見通しを示した。発火の危険性は現時点でも残っているとし、炭酸ガス注入などの対策を検討していると述べた。
 面談で三溝社長は「県民、県、市に迷惑を掛け心よりおわびしたい」と述べ「原油の回収に最善を尽くす。4島住民の特定化学物質検診も実施する」と説明した。また消防法で7年に1度と定められる点検には2007年に合格したとし「14年度に浮き屋根の点検と耐震工事を予定していた」と述べた。
 与世田副知事は「万が一にも火災を起こさぬようにしてほしい」と述べ、徹底した対策と原因究明、住民の健康対策などを求めた。