きりり 96歳ライダー 玉城さん、三輪バイクでパレード


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バイクに乗り、笑顔を見せる玉城深福さん(手前)=24日、大宜味村田嘉里

 【大宜味】大宜味村田嘉里に住む玉城深福さん(96)のカジマヤー祝いが24日、玉城さんの自宅などで行われた。

復帰前に免許を取り、50年以上バイクに乗ってきた玉城さんは、祝賀パレードに三輪仕様のバイクで登場。孫の勇仁さん(29)を後ろに乗せた96歳のライダー。玄関先で風車を持って祝いの言葉を掛ける人々に笑顔で応え、長寿にあやかろうと差し出された手を握り返した。
 玉城家に多くの親類が集まり、屋号「みーじぐわぁー」と書かれたおそろいのポロシャツを着て祝った。孫と遊ぶのが何よりの楽しみと言う玉城さんは、「感激で胸がいっぱい。こんな立派にしてくれるなんて」と大喜びだった。
 同村田嘉里で生まれた玉城さんは、第2次世界大戦で召集され、中国やソロモン諸島などで7年過ごし、熊本を経由して村に戻った。その後、妻の文(ふみ)さんと結婚。現在は、子5人、孫8人、ひ孫6人に囲まれながら、日々ミカン畑で精を出す。
 免許を取得して以来50年、移動手段はバイクがほとんど。毎日、愛車の「カブ号」でさっそうと畑に向かう姿は地元でも有名で、地域住民も「元気をもらうよ」と話す。
 同村田嘉里で男性のカジマヤーは25年ぶり。健康の秘訣(ひけつ)は「とにかく無理しないこと」。70代に胸の血管の病気になったが、今は健康そのもの。新たな門出に「最近の健診で体年齢は70歳だから、百歳まで頑張れると言われたからね。長生きするよ」と満面の笑みで語った。

英文へ→Ninety-six year-old motorcycle rider parades in celebration