英語漬け「貴重な体験」 小林教諭、日本語使わず授業


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英語で授業を進める小林英男さん=11月28日、宮古島市の久松中学校

 【宮古島】宮古島市の久松中学校と福嶺中学校で11月28日、新潟県新潟市の「英語マイスター教員」による公開授業が行われた。同市内の多くの教師が集まり、ほとんど全てを英語で行う授業方法を熱心に学んだ。

 同公開授業は、日本英語検定協会が主催するもので、県内の離島では初開催。新潟県立教育センターの研修員で、新潟市英語マイスター教員の小林英男さんが公開授業を行った。小林さんは2007年に、新潟市マイスター教員の初代マイスターに認定され、10年には文部科学大臣から優秀教員として表彰された。
 久松中での公開授業では、最初に新潟にまつわるクイズが英語で出題された。また、2人1組になり、1人が絵を見て日本語やジェスチャーを使わずもう1人に説明する「Look&Tell」や、道案内の会話などを教えた。
 小林さんは「生徒がとてもよくついてきてくれた。授業を英語で進めることと、目的を示してそれを達成するための手段を提示することが重要。あとは、とにかく楽しんでもらうことを心掛けた」と話した。
 授業を受けた久松中3年の新里巧馬君(15)は「先生の英語が分からないところもあったけど、友達と協力してついていけた。自分の意見を伝えるのは難しかったけど、貴重な体験ができてよかった」と話した。同校で英語を教える漢那有希子教諭は「どうしても日本語で説明しがちだが、オールイングリッシュの授業方法は参考にしたい」と話した。
 29日には県宮古合同庁舎で英語教育セミナーin宮古島2012が行われ、小林さんや立教大の松本茂教諭が講演した。