申請「許可できず」 名護で辺野古アセス講演会


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 【名護】12月にも県への提出が予想される辺野古環境影響評価(アセスメント)の補正評価書の問題点や、それに続く公有水面埋め立て申請の課題を考える「辺野古アセス講演会」(主催・ヘリ基地建設反対協議会、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団)が11月30日、名護市労働福祉センターで開かれた。

 3氏が講演し、「科学的に不備のある評価書に基づく埋め立て申請は却下されるべきだ」と主張した。
 元WWFジャパンの花輪伸一、建築家の真喜志好一、弁護士の三宅俊司の3氏が講演した。
 三宅さんは埋め立て申請に関する法律などを紹介し「環境への影響や現況調査が不十分であり、形式的にも内容的にも申請の要件を満たしていない。また知事は公益上の観点から特別の事情があるときは許可できない」と指摘した。
 花輪さんは補正作業をする有識者委員会に沖縄、アセスの専門家がいないことを挙げて内容の妥当性に疑問を投げ掛け「県が承認しないよう、後押しする世論が大事だ」と話した。
 真喜志さんはアセスで潮流などの基本データが把握されておらず、「関連する項目も当然、信頼性が揺らぐ」と批判した。