県、設置へ検討会議 性被害ワンストップ支援センター


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県環境生活部は、性暴力被害者の相談から必要な支援までを1カ所で行う「ワンストップ支援センター」設置に向けた検討会議を本年度中に発足させる。

同部の下地寛部長が5日、県議会11月定例会で明らかにした。県は強姦救援センター・沖縄(REICO)やおきなわ女性財団、県警と設置を協議しており、今後、沖縄被害者支援ゆいセンターなどにも参加を呼び掛ける。県平和・男女共同参画課の原田直美課長は「(検討会議で)各団体の活動を報告し合い、沖縄に合うセンターの運営主体と財源確保などを検討する」と述べた。
 一方、同センターの設置を強く望む会・共同代表の金城葉子さんと田中真生さんは5日、県議会に喜納昌春議長を訪ね、センターの早急な設立を求めた。金城さんは、運営内容として(1)24時間365日体制のホットライン設置(2)夜間診療する産婦人科のある総合病院内に設置(3)診療費などの公的援助(4)弁護士、精神科医などと連携(5)当事者の視点に立った支援(6)県予算で運営―を挙げた。金城さんは40年前、米兵に襲われそうになり必死で逃げた経験を話し、必要性を訴えた。