基地跡地どう使う 山内中生6人 利用方法を考える


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
6人で話し合いながら地図上に施設の配置を書き込む生徒ら=6日、沖縄市の山内中

 【沖縄】県は6日、米軍基地返還後の跡地利用を考えてもらおうと、沖縄市の山内中学校で跡地利用を考えるワークショップを開いた。中学1年の代表6人が参加し、沖縄市や宜野湾市など4市町村にまたがるキャンプ瑞慶覧(約595ヘクタール)の跡地利用方法を考えた。

 ワークショップは返還地に近い本島中南部の6中学で各3回実施。来年2月2日に「中学生サミット」として跡地利用方法を生徒が発表する。
 ワークショップは県の返還跡地の利用計画公募事業の一環。一般市民から企画案を募集するとともに次世代を担う中学生にも跡地利用を考えてもらおうと10月に始めた。生徒は、初回に沖縄の米軍基地の現状と過去の返還地の面積などを学び、2回目と今回でキャンプ瑞慶覧の土地利用方法と新たな街の名前を考えた。
 生徒は「ほしい機能」としてスポーツ施設や娯楽・商業施設、公園などを提案。道路や敷地の広さを考えながら地図上に施設の配置を書き込んだ。
 儀間拓哉君(13)は「いろんなアイデアが出た。難しいが、自分のつくりたいものがいっぱいできると思うと楽しいし、基地が返ってきて大きな町になるのはうれしい」と話した。
 眞志喜和花さん(13)は「返還地は、学校や東京ドームがたくさん入るくらい大きいと分かり驚いた。まっすぐ線を引くだけでなく、地形に合わせて書くのが難しかった」と話した。
 ワークショップを担当する県企画部の金城新吾主任技師は「基地がどういう場所にあり、どんな利用可能性があるかを考えてほしい。大人もびっくりする案が出るのがすごい」と話した。