「障がいは個性」 「おひさま日記」著者・森山さん講演


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約190人の来場者が訪れ、森山和泉さんの体験談を聴いた「キラキラ子育て講演会」=9日、那覇市天久の琉球新報多目的ホール

 琉球新報生活面で連載中の「天才児ひなとかのんのおひさま日記」の著者、森山和泉さんを招いた「キラキラ子育て講演会~発達障がいの正しい理解と可能性」(主催・沖縄自閉症児者親の会まいわーるど、琉球新報社)が9日、那覇市天久の琉球新報多目的ホールで行われ、約190人が来場した。

発達障がいのある双子の親の森山さんは、障がいの特性を否定的に見るのではなく素晴らしい個性ととらえ、可能性を伸ばすサポートが必要と強調した。
 森山さんは、コミュニケーションがうまくいかず悩んでいた時に知った「コミック会話」で会話を視覚化し、伝えたいことを伝え、子どもたちの気持ちを知ることにつながったと語った。発達障がいの子の、何にでも一生懸命で完璧を目指す特性には「燃え尽きてしまうので、少し緩めの気持ちを持つと頑張りは進化する。大人の支援のしどころ」とアドバイスした。
 森山さんは、同じ立場にある母親に「苦しいことにふたをしていると、自分の気持ちが見えなくなる。小出しでもいい。周りに大変なんだと伝えてほしい」と呼び掛け、親子ともに支援する必要性を訴えた。