しんぶんカフェ“開店” 異世代交流の場に


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参加者同士が新聞記事を通しておしゃべりを楽しむ「しんぶんカフェ。」=4日、那覇市安里のコミュニティーカフェ「Ji&Ba」

 NPO沖縄シニアの会(石橋桂子代表)は12月から、利用者主体のさまざまな企画を通して地域社会の交流の場を提供するコミュニティーカフェ「Ji&Ba(じぃあんどばぁ)」を那覇市安里で始めた。

第1弾企画として同会主催の「しんぶんカフェ。」を4日に初開催した。30~70代の参加者13人が記事について気軽に話し合うことで、異世代間の意外な共通点や多様な考え方に触れる時間を楽しんだ。
 高齢者の働く場所づくりを目指し、「合同会社みんなのちから」を発足して弁当の製造・販売などに取り組んできた同会。今後は高齢者自身やさまざまな世代が「やりたいこと」を実現できる場を提供していこうと、同会のキッチンと会議室をレンタルできるコミュニティーカフェに衣替えした。
 今後の利用は、1日カフェ店長を楽しめる「ワンデーシェフ」や手作り小物の販売、各種勉強会や教室の開催を視野に入れている。
 「しんぶんカフェ。」は琉球新報NIE推進室の座波幸代記者が新聞の構成を紹介した後、参加者が記事の見出し付けに挑戦した。お気に入りの記事を選んでグループごとの切り抜き新聞を作って発表し合うと、笑いや「なるほど」と共感が広がった。
 比嘉多美子さん(69)=那覇市=は「新聞を切り貼りするのは小学校以来。年代層が幅広く風通しがよいのが最高に楽しかった」と笑顔。深谷慎平さん(37)=同=は「一つの出来事に対してたくさんの視点があることに気付かされる大事な経験だ」と話した。
 「しんぶんカフェ。」は今後、毎週火曜に開催する予定。同会の今木ともこ事務局長(36)は「さまざまな職業、年代の男女が平等に読んで意見交換できる新聞の面白さをあらためて感じた」と話した。
 問い合わせは沖縄シニアの会(電話)098(868)7237。ブログはhttp://seniorlife.ti-da.net/

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