「つながり」が活力に チャンパクプレ交流会


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パネルディスカッションなどを通し、地域の活性化に向けた方策を模索する「チャンパクゆんたく交流会」=7日、沖縄市民小劇場あしびなー

 【沖縄】来年1月11日から2月28日まで開かれる「第3回沖縄チャンプルー博覧会」(チャンパク)のプレオープニングイベント「チャンパクゆんたく交流会」が7日夜、沖縄市民小劇場あしびなーで開かれた。

本島各地のまちづくりや観光関係団体の関係者らが集まり、親睦を深めながら、地域の活性化に向けた方策を模索した。
 イベントではパネルディスカッションが開かれ、観光協会など7団体が登壇。地域の活性化や観光商品の掘り起こし、地域間の連携などについて議論した。
 宜野座村観光推進協議会の仲間赴人(はやと)さんはプロ野球・阪神タイガースの春季キャンプで、同村を訪れるファンがコンビニエンスストアの弁当を食べていることをきっかけに、地元食材を使った「宜野座バーガー」が誕生した経緯を紹介。「一人でも多くの人が、宜野座の魅力を知ってもらいたい」と話した。
 名護市でエコツアーなどに取り組む「がじゅまる自然学校」の小林政文さんは「観光客の6割が名護に来るといわれている」と紹介する一方で、素通りされたり、訪れる場所が限定的だったりする課題を指摘。「携わる人々が頑張ればつながりが生まれるし、観光は発展していく」と語り、地域活性化には、魅力の掘り起こしと地域間の連携が必要との認識を強調した。
 浦添市観光協会の仲座大輔(たいすけ)さんは「いろいろなものが平均的にあり、浦添の顔が見えづらい」との課題を挙げ、絹織物の「浦添織」などに取り組みながら市をPRする現状を報告した。
 「地域の(観光)商品があることも魅力だが、みんながつながることで、那覇市に観光に行って浦添にも来てくれるような新たな観光の形も提供できるのではないか」と話し、連携が地域のみならず、沖縄全体の活性化につながるとの持論を展開した。