本紙「オスプレイ報道」表彰 平和・協同ジャーナリスト基金賞


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平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞の表彰を受ける琉球新報の外間愛也記者=15日、東京都新宿区の日本青年館

 【東京】反核や平和、人権などの分野の優れた報道や活動を表彰する第18回「平和・協同ジャーナリスト基金賞」の贈呈式が15日、東京都内であり、大賞の基金賞に輝いたジャーナリスト布施祐仁氏の「ルポ イチエフ~福島第1原発レベル7の現場」(岩波書店)や、奨励賞に選ばれた琉球新報社の「米海兵隊のオスプレイ配備に抗(あらが)う一連の報道」などが表彰された。

 奨励賞は本紙ほか琉球朝日放送制作の「標的の村~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち」など計7点。本紙の奨励賞は3年連続で、同基金賞で初めて。通算4回目も最多。
 オスプレイ配備をめぐる本紙報道は「報道の質と量に圧倒された」「配備がもたらす危険と県民の憤りが余すところなく紙面化されている」と評価された。
 贈呈式に出席した社会部の外間愛也記者は「配備は強行されたが、いつ事故が起きてもおかしくないと危惧している。沖縄の新聞としてできることを発信し続けたい」とあいさつした。
 米軍ヘリパッドの建設反対運動を紹介した琉球朝日放送は「沖縄の住民が置かれている現状を鋭く追及した」と評価された。三上智恵ディレクターは「沖縄に軸足を置きながらもっと全国に伝わるような力のある報道をしたい」と語った。