児童ら組踊熱演 名護くがに能羽舞台


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二童敵討を演じる小学生ら=15日、名護市の羽地地区センター

 【名護】第3回くがに能羽(ぬふぁ)舞台(名護市文化協会主催)が15日、名護市の羽地地区センターで開かれた。小学生らが組踊「二童敵討」をはじめ、舞踊15演目を演じた。

 舞台は芸能コンクールに参加できない15歳以下の子どもや若手実演家の舞台経験を増やそうと企画された。組踊では堂々とした唱えと舞に観客も大きな拍手を送った。
 組踊で父の敵を討つ亀千代を演じた荻堂柚希さん(東江小4年)と鶴松役の山入端依莉さん(屋部小4年)はそれぞれ舞踊歴4年と7年。荻堂さんは「いつも通りにできてよかった」と話し、山入端さんも「緊張しなかった」と舞台を終えてほっとしていた。
 組踊は国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者の親泊久玄さんをはじめ、親泊邦彦さん、親泊ナミさんが指導。久玄さんは「約2カ月のけいこだったが、思った以上の出来。子どもの感性はすごいものがある。純粋さも見ていて気持ち良かった」と絶賛した。