恩師と共に観光農園 丹精込めハイビスカス250種


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「色とりどりの花木を見てほしい」と呼び掛ける具志堅隆さん(左)と仲間正哲さん(中央)=13日、金武町屋嘉

 【金武】赤、黄色、オレンジ、ピンクのグラデーションなど、世界各国から集められた250種以上のハイビスカスが咲き誇る、観光農園屋嘉ファームが12月、金武町屋嘉にオープンした。

運営する具志堅隆さん(68)と、北部農林高校時代の恩師、仲間正哲さん(78)らが丹精込めた花々が、訪れる人々にも笑顔を咲かせている。
 観光農園では、ハイビスカス250種類以上、クロトン90種類以上、熱帯果樹60種類以上を楽しむことができる。造園業などを続けてきた具志堅さんが、自然を通して地域を盛り上げるために数十年間、温めてきた計画だ。麓には金武湾が広がり、山手に目線を移せば、屋嘉岳を借景にした熱帯果樹も楽しめる。園内にそびえ立つ樹齢50年のコルクの木は、この時のために30年以上も育ててきた具志堅さん自慢の木だ。
 造園業を続ける中、「いつかは自分で農園を持ちたい」と考えていた具志堅さんは還暦後、ハワイやマレーシアまで足を運んでハイビスカスの見聞を広めてきた。具志堅さんが師と仰ぐ仲間さんも「味わいがあって好きなんだ」と多数のクロトンを育てており、教え子と共に作った農園に90種以上のクロトンがずらりと並ぶ。
 開園に至るまで、相次ぐ台風で被害も少なくなかったが、具志堅さんは「それも自然。台風も味方にしていくさ」と、息子の達也さん(41)と精を出す。
 「花木はまだ成長段階だが、生い茂っていく様子を見るのも楽しみの一つ」と仲間さん。具志堅さんは「周囲の景色も素晴らしく、その中でありのままの自然に咲く花々を見てほしい」と来場を呼び掛けた。
 開園時間は午前9時から午後6時まで。場所は沖縄自動車道の屋嘉インターチェンジから県道88号を恩納村向けに進み、屋嘉トンネル手前を右折。高校生以上は入園時に、300円の協力金を任意でお願いしている。

英文へ→Farm shop opens with 250 varieties of hibiscus flowers