死亡広告で運勢分析本 データ30年、5390人分


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本を出版した川満茂雄さん(右)と執筆に協力した城間美明さん=10日、琉球新報社

 【糸満】糸満市に住む元県国際交流・人材育成財団理事長の川満茂雄さんはこのほど、約30年間にも及ぶ新聞死亡広告から収集したデータを基に著した著書「沖縄発・全国バージョン 幸せをつかむ姓名判断」を出版した。

琉球新報など県内新聞に掲載された60歳以下で亡くなった5390人分の姓名データを基に、画数ごとの運勢を独自に分析。県内外89人の著名人の姓名分析のほか、元県職員らしく、改名の事務手続きまで詳しく記載している。
 若くして身内を亡くしたことが研究を始めるきっかけとなった川満さん。10日、琉球新報社を訪れ「沖縄の新聞の特徴でもある死亡広告を初めて生かした。姓名判断をデータで実証した前例のない本」と自著をPR。「名前は記号ではなく、魂であり大切なもの。親は子どもに良い名前をつけてほしい」と強調した。
 207ページ。価格は千円(税込み)。県内外の書店で販売している。