インフル流行継続 県内患者、全国の3倍超


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 県内でインフルエンザの流行が続いている。例年は夏場の患者数は減少するが、ことしの夏は患者数が1医療機関(定点)当たり注意報レベルの10人を超えて推移する週も続くなど患者数の多い時期が長く、全国的な流行開始の指標である1・00を上回って推移している。

 12月10~16日の1週間の県内の患者報告数も3・79人で、本格的な冬場を前に県健康増進課は「早めの予防接種を勧めたい。手洗いとうがいを徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。
 国立感染症研究所の発表では、12月10~16日の1週間の全国の患者数は1医療機関1・17人となり、全国的な流行が始まった。
 厚生労働省によると、この時期の流行入りは平年並み。検出されたウイルスは昨シーズン同様、A香港型が多いという。インフルエンザの症状は38度以上の発熱や頭痛、筋肉痛、喉の痛みなど。短期間に急速に広がるのが特徴。
 接触のほか、くしゃみやせきで飛んだしぶきからも感染し、子どもや高齢者、基礎疾患のある人では重症化することもある。