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【本部】若い人の感覚でオスプレイや基地問題などを解説した雑誌「ピクニック」がこのほど完成した。本部町営市場でコーヒー店を営み、編集者でもある知念正作さん(33)、沙織さん(32)夫妻を中心に、市場の仲間やフェイスブックで知り合った友人ら16人がボランティアで力を合わせた。
正作さんは「気軽にでもいいので、読んだ人それぞれが基地やオスプレイを考えるきっかけになってほしい」と願っている。
タウン誌のような親しみやすい表紙の中には元米兵やハワイ県系人、お笑い芸人、歌手らのメッセージをはじめ、ジャーナリスト、大学教授による解説を漫画とセットにして読みやすくした。「基地は不経済!」「高江の抵抗」「アメリカの財政と軍事費」など難しそうだが「とっつきやすく」(正作さん)工夫されている。
知念さんと友人の3家族でオスプレイ配備前の普天間飛行場に、抗議を兼ねたピクニックに行ったことが制作のきっかけ。警官隊とデモ隊がウチナーンチュ同士でもみ合う姿や若い人が少ない雰囲気から「自分たちのやり方」でアピールする方法を考えた。
8日に読谷村のイベントで販売したところ、まとめて50冊注文する人もいたという。沙織さんは「いろんな人がいて、いろんなやり方がある。自分たちのやり方で続ける方法を探して行動した」と語る。若者の間にある「基地で生活する人もいるからしょうがない」という感覚に対して、諦めないで、というメッセージでもある。
メンバーの中では第2弾の話も出ており、基地の跡利用など「沖縄の明るい未来」などのアイデアがある。ピクニックは5千部印刷し1部100円。本部町営市場の各店舗で販売するほか、まとめて注文する際はブログhttp://appicnic.ti-da.net/e4140925.htmlへ。
(金城潤)