夢持つことが大切 モンゴルの子と交流


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民族芸能を披露するモンゴルの子どもたち=南城市立佐敷小学校

 【南城】モンゴルの子どもたちがこのほど、南城市立佐敷小学校(金城昇校長)を訪れ、「バイラルラ(ありがとう)コンサート」を開催し、民族芸能を披露して児童らと交流した。

 モンゴルは20年前、ロシア経済崩壊の影響で国内企業のほとんどが倒産。生活苦から育児放棄され、マンホールで寝起きしていた子どもたち(マンホールチルドレン)は、世界中からの支援を受け、現地の児童保護施設で生活している。
 県内で支援活動を続ける、沖縄ねっとわーく心ハミングバーズ代表の下地則子さんが支援への感謝を込め、児童保護施設長のサンジアー・エレデネチョルーンさんら教諭3人と子どもたち16人のコンサートを開催した。
 下地さんが児童らに、マンホールチルドレンについて講演し、つらい中で懸命に勉強し、夢を持って頑張っていることや、日本の里親らの支援で大学や米国へ留学していることを紹介。夢を持つことの大切さを訴えた。
 モンゴルの子どもたちは歌や馬頭琴の演奏、民族芸能を披露。佐敷小6年の古堅大稀君は「将来医者になる夢を持っている。夢を諦めず追い掛け、努力したい」と目を輝かせた。エレデネチョルーン施設長から金城校長に友情の証しに大平原の絵が贈られた。
(知花幸栄通信員)