2年で289人就職 パーソナル・サポート・センター


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 生活困窮者やさまざまな理由で働くことができない人々の生活から就職まで総合的に支援する、就職・生活支援パーソナル・サポート・センター(PS、島袋鉄夫センター長)が2010年11月に那覇市に開所して2年がたつ。4月に開所した北谷町の窓口と合わせ12年9月までに施設利用者の就職者が289人に上ることが分かった。

支援が成果を上げる一方、必要とする人への周知不足など課題がある。
 12年4月から9月の半年間の相談者に占める就職者の割合は33・3%だった。10年11月から12年3月末までの就職者数は174人。12年度9月までの半年間で新規相談者数は345人、就職支援数は190人、生活支援数は124人、就職者数は115人だった。
 PSは、政府が13年度から本格施行する予定の「生活支援戦略」の先行措置で、全国5施設の一つとして那覇市泉崎に開所。県の委託を受けた県労働者福祉基金協会が運営している。4月にはハローワークの職業検索機能を那覇のPSに導入、北谷町のハローワーク施設に県の生活、就労相談機能を加え、県と国が連携を強めている。(田吹遥子)

<用語>パーソナル・サポート・センター
 生活困窮者や、さまざまな理由で社会に出られなくなった人に対し、自立に向け、個別的、継続的、包括的な支援を行う施設。2010年に政府の緊急雇用対策本部のプロジェクトとして実施、当初は全国5カ所で始動し、現在は19地域で展開している。