枯れ葉剤被害訴え 中村梧郎さん名護で写真展


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「写真展を機に政府を動かしたい」と話すジャーナリストの中村梧郎さんと「カマウの死の森」=18日、名護博物館

 【名護】ベトナム戦争の枯れ葉剤被害を取材しているジャーナリスト中村梧郎さんの写真展「枯れ葉剤と子どもたち」(同実行委員会主催)が、19日から名護博物館で開かれている。

中村さんは「沖縄でも枯れ葉剤が使われたという証言があるが、政府は調べようとしない。枯れ葉剤の影響が数世代に出ることを知ってもらい、政府を動かしたい」と話している。
 中村さんは、枯れ葉剤を浴び発病したベトナム人や米兵、韓国兵、障がいを持って生まれたその子どもたちを約40年取材している。写真はホーチミン市戦争証跡博物館で常設展示され、枯死した森の中で少年がたたずむ「カマウの死の森」は同博物館の陶板壁画に使われている。今回の写真展は「カマウ―」をはじめ約60点を展示している。
 写真展は28日まで。入場無料。26日午後6時からは名護市労働福祉センターで、ヘリ基地反対協議会主催の講演会も開催される。写真展と講演会の問い合わせは富士国際旅行社(電話)03(3357)3377(西須、谷藤)。