国王ら平和祈る 首里城で「新春の宴」


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琉球王朝時代の国王らが新春を祝い、平和を祈願した正月儀式が再現された「朝拝御規式」=2日、那覇市の首里城公園

 首里城公園「新春の宴(うたげ)」が2日、同公園で開かれた。ことしで21回目。琉球王朝時代に国王らが心一つに新年を祝い、平和を祈願した古式ゆかしい正月儀式「朝拝(ちょうはい)御規(おき)式」が再現された。御庭(うなー)での国王・王妃との記念撮影会も初めて行われた。3日まで。

 元日に結婚したばかりの東京都在住の望月英昭さん(40)と子循(こゆき)さん(27)は「服装の配色がとてもきれいでアジアの一国だった歴史を強く感じた。自分たちも重みのある、充実した結婚生活を送りたい」と話した。うるま市から来た自営業の男性(71)は、平和を祈る儀式に「米軍基地や尖閣問題など、今の沖縄が政治的に安定してほしいと願う」と語った。
 3日は御庭(有料区域)で国王・王妃出御(しゅつぎょ)や記念撮影会、御座楽(うざがく)の演奏があり、下之(しちゃぬ)御庭(無料区域)では琉球芸能の宴が催され、お茶・甘酒が振る舞われる。首里杜(すいむい)館芝生広場(同)では旗頭演舞などが行われる。