地域の問題、堂々と うるまで「子ども議会」


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堂々と質問、提案するこども議員=12月26日、うるま市みどり町の市議会議場(市教育委員会提供)

 【うるま】「第2回うるま市こども議会」が12月26日、市議会議場で開かれた。市内10中学校から選ばれた27人のこども議員は、校舎建て替えや基地問題、地域活性化の取り組みなど、普段の生活の中で感じる疑問を、島袋俊夫市長ら市当局に質問。再質問も飛び出すなど堂々としたやりとりを繰り広げた。

 前半の議事進行を議長の長堂航大君(具志川3年)が、後半を副議長の伊禮舞夏(まいか)さん(具志川東3年)が務めた。
 27人の質問後には、互いに個性を尊重し責任を分かち合うことや、市の伝統文化に誇りを持ち発信していくことなどを目指した「市こども議会宣言」を全会一致で可決した。
 伊波中2年の知念ひなのさんは、オスプレイなどの米軍機の騒音問題について市の対応を問うた。市の当間重春企画部長は、政府の責任で公共施設や一般住宅の防音工事をしていることなどを説明した。
 知念さんが「騒音には何年で対応できるのか」と再質問すると、当間部長は「航空機が飛ばないことが一番だが、実際は難しい。市として市民の安心安全を守るため、騒音測定やオスプレイの配備撤回などを政府に申し入れたい」と答えた。
 島袋市長は「皆さんの堂々とした姿に、うるま市の夢を託すことできた」とたたえた。