沖縄「満足」96% 観光庁の旅行・観光動向調査


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主目的別の満足度・再来訪意向

 観光庁は7日までに、国内を旅行した人の満足度と再来訪意向など、旅行・観光消費動向調査をまとめた。沖縄を訪れて「大変満足」と答えた人の割合は全国10地域の中で最も高い29・5%だった。一方、1年以内に沖縄への来訪を検討するかの項目では「大変そう思う」の割合が21・8%と地域別で最高だったにもかかわらず、「そう思わない」も27・7%と最も高かった。

背景に他地域に比べて遠距離であることや航空機の使用など交通費が高額になることが推定される。
 満足度では「大変満足」と答えた人の割合は沖縄に次いで関東21・5%、近畿21・3%、北海道20・2%と続き、四国が最も低い10・5%だった。沖縄を訪れた人の96・2%は「満足」と答えており、10地域の中で最も高かった。
 日本銀行那覇支店の杉本芳浩支店長は「満足度が非常に高いという点ではいい結果が出ている。しかし、満足度と再来訪意向度がリンクしていないという点が顕著なので、1度だけでなく滞在型のリピーター率を増やすのが課題」と指摘した。
 県の下地芳郎観光政策統括監は「天気が悪い時期や海に入れない時期の影響もあるだろうが、それぞれ考え方もニーズも違うので数字だけにとらわれてはいけない」と話した。
 今回の調査は無作為に選んだ全国の約5万人に調査票を配布。返信のあった総計2万4491人を対象に2012年1~6月の旅行内容を調査した。2万4491人中、直近で沖縄を訪れた人の数は150人だった。(阪口彩子)

英文へ→Tourism Agency survey – 96 percent satisfied