体育館開放、沖縄4% 九州県立校で最低


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九州各県の学校体育施設の開放状況

 2011年度に県立学校の体育施設(体育館など)の地域への開放が、沖縄県は4%と、佐賀県を除く九州7県で最低となっていることが、昨年12月の県文化観光スポーツ部の調査で分かった。

11日の第3回県立学校校長研修会で報告された。最高の鹿児島は99%、6番目の福岡でも32%だった。
 調査によると、県内の県立学校の体育施設開放状況は、09年度5%、10年度4%、11年度4%と低い水準で推移している。一方、11年度の市町村立学校体育施設(小・中学校)の開放率は429校中214校とほぼ50%なのに対し、県立学校体育施設は76校中とわずか3校、12年度も4校となっており、県内の公立小中学校と比べても著しく低くなっている。
 学校体育施設の開放については、11年に施行されたスポーツ基本法で「学校の教育に支障のない限り、当該学校のスポーツ施設を一般のスポーツのための利用に供するよう努めなければならない」とされている。
 同部スポーツ振興課は、県立学校の開放状況が低いことについて「今後、県教育庁と連携してさらに調査していく」とした上で、「県立学校はほとんどが部活動を抱える高校。小中学校に比べて遅い時間まで部活動を行う中で、時間の調整などに課題があるのかもしれない」との見方を示した。