五輪銀三宅選手が“凱旋” 国頭、重量挙げ関係者歓迎


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報告会で笑顔を見せる三宅宏実選手(左から5人目)と義行さん(同7人目)、宇良宗廣さん(同6人目)と参加者ら=12日、国頭村のJALプライベートリゾートオクマ

 【国頭】ロンドン五輪の女子重量挙げで、日本女子初の銀メダルに輝いた三宅宏実選手の「銀メダル報告会・祝賀会」が12日、国頭村のJALプライベートリゾートオクマで開催された。

地元有志が企画し、多数が来場。三宅選手が父でコーチの義行さんと会場に現われると大喝采が起きた。三宅選手は「3度目の正直で、国頭にメダルを持って来られて良かった」と笑顔で凱旋報告した。
 報告会は義行さんの自衛隊体育学校時代の後輩で、重量挙げの沖縄代表として国体出場経験もある宇良宗廣さん(65)=国頭村=が中心となって呼び掛け、女子重量挙げ全日本メンバーの県内合宿に併せて行われた。
 昨年2月、五輪前にあった国頭での壮行会では「良い結果を報告したい」と話した三宅選手。報告会でははじける笑顔で、銀メダルを首に披露しながら報告。「次のオリンピックも(出場を)目指している。今後も沖縄で合宿するので、応援よろしくお願いします」とさらなる活躍を誓った。
 義行さんと宇良さんが親交があることから、三宅選手は幼いころから沖縄に来た際は、頻繁に国頭を訪れている。アテネ五輪の最終予選も会場に駆け付けたという宇良さんは「小学生のころの宏実ちゃんは『重量挙げはやりたくない』と言っていた。銀メダルはうれしすぎる」と目を細める。
 三宅選手と義行さんは会場を回り、参加者と気さくに会話を交わした。銀メダルを触ってもらったり、気軽に記念撮影に応じるなど、和やかな雰囲気の中、英気を養っていた。