思い出の品 続々 南保育所、タイムカプセル開封


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
14年ぶりにタイムカプセルから取り出した思い出の品々を前に話をする新成人ら=12日、名護市の港公民館

 【名護】名護市立南保育所の1997年度卒園生31人が、99年に埋めたタイムカプセルの開封式が12日、名護市の港公民館で開かれた。

埋めたのは今年新成人を迎える若者たちで、14年ぶりに開けられた思い出の品々を手に取り、笑顔で当時を懐かしんでいた。
 新成人をはじめ、南保育所で担任だった諸見里春美さん(60)、宮城久子さん(47)と父母ら約50人が参加。保育所は現在の市役所にあった。周辺が整備され、タイムカプセルは名護市下水処理場に移して埋められていた。
 公民館で開封されたタイムカプセルからは泡盛や当時の写真、おもちゃ、母の日に描いた似顔絵、保育所の表彰状などが続々。互いに埋めたものを見せ合って思い出話をした。全員が14年寝かせた泡盛で乾杯し、担任だった諸見里さんは「保育所がなくなり、古里がなくなったようで寂しかったが、こんなに大勢集まり感激した」と話した。
 保育所の劇で使ったドレスを埋めておいた古堅朱音さんは「とても懐かしい」と笑顔。成人を迎えるに当たり「私も保育士を目指しているので、春美先生のように長く愛される先生を目指す」と話した。