4連覇か、初の6冠か 張、井山が激突、棋聖戦沖縄対局始まる


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立会人らが見守る中、一手目を打つ張栩棋聖(手前右)と碁盤を見つめる井山裕太本因坊(同左)=17日午前、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ

 第37期棋聖戦の7番勝負第1局沖縄対局(読売新聞社、日本棋院、関西棋院主催、琉球新報社共催)が17日午前9時、那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで始まった。4連覇を目指す張栩(ちょう・う)棋聖(32)に、史上初の6冠を狙う井山裕太本因坊(23)が挑む。立会人は時本壱九段が務める。

 棋聖は囲碁の七大タイトルの一つで、沖縄での開催は13年ぶり。第1局の初日は、対局開始9分前に井山本因坊が一礼して対局室に入り、碁盤を丁寧にふくなどした。続いて5分前に入室した張棋聖も静かに腰を下ろし開始時刻を待った。
 2人は和やかだった前日の前夜祭とは一転して勝負士の顔つきに。張り詰めた空気の中、先番の張棋聖が右上隅星に初手。井山本因坊が左下隅星で応じ、序盤は穏やかに進んだ。【琉球新報電子版】