ムーチー作りに挑戦 地域で世代間交流


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地域のお年寄りと一緒にムーチー作りを楽しむ子どもたち=17日、南風原町の新川コミュニティーセンター

 【南風原】旧暦12月8日の「ムーチー」を前に、南風原町の新川ひまわり会と新川子育てサロンの交流ムーチー作りが17日、同町新川コミュニティーセンターで開かれた。

地域のお年寄り約20人と子育てサロンの親子3組が参加。ムーチー作りを通して親睦を深めた。
 地域の世代間交流を目的に開催。お年寄りの知恵で食べやいようにともち粉にマッシュポテトの粉末を混ぜ、紅芋と黒糖入りの2種類の餅を丸くこねた。
 お年寄りが幼児やその母親に優しく指導しながら、餅を持ち寄ったカーサ(サンニンの葉)で包み、ひもで縛った。約40分をかけて蒸し上げるまで、炊き込みご飯などを一緒に昼食に取りながら交流を深め、出来上がったムーチーをお土産に持ち帰った。
 ムーチー作りは2回目という大濱志緒(しお)ちゃん(4)は「近所のおばあちゃんたちと一緒に、ムーチーをサンニンで包むのが楽しかった」とはにかんだ。母親の涼子さん(40)も「家ではめったに作らないので、地域の先輩たちに話を聞きながらとてもいい経験になった」と笑顔を見せた。
 交流会を呼び掛けた新川ひまわり会副会長の宮城久子さん(68)は「核家族化が進む中、伝統行事のムーチーを通して、地域のお年寄りと子どもたちが触れ合う機会になった。ムーチーは手作りならではの良さがあり、会員にも喜んでもらっている」と話した。

※注:大濱志緒ちゃんの「濱」は、右側がウカンムリに眉の目が貝