南城市に最終処分場 サザン協、建設決定


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 【南部】本島南部地区にごみ処理施設を建設するサザンクリーンセンター推進協議会(サザン協、会長・古謝景春南城市長)は21日、南部総合福祉センターで理事会を開き、島尻環境美化センター(南城市玉城字奥武)を閉鎖し、その跡地に、一般廃棄物最終処分場を建設することを決めた。

 2015年度から島尻環境美化センターの解体、撤去を進め、16年度から処分場建設に着工、18年度の供用開始を目指す。美化センターの撤去中などに出る可燃ごみは東部清掃施設組合(与那原町)で受け入れる予定。
 サザン協は南部6市町(南城市、糸満市、豊見城市、八重瀬町、与那原町、西原町)で構成。美化センターの老朽化や、一般廃棄物の残さを処理する場所が南部にはないなどの課題について協議してきた。その結果、美化センターを閉鎖した跡地に、廃棄物の飛散、悪臭を防止できるよう環境に配慮した被覆型の最終処分場(規模11万2千立方メートル)を建設することを計画していた。
 美化センター周辺住民や市民の一部からは反対の声が上がっていたが、古謝市長は自ら説明を重ね、最終的には住民説明会で、賛成多数により、処分場建設への住民同意を取り付けた。
 理事会ではこのほか、処分場の供用期間は15年で、次期建設候補地は南城市を除く5市町から選定する「輪番制」とすることも確認した。
 古謝会長は「大きな課題に一区切りつけたことに安堵(あんど)とともに責任も生まれた。是が非でも(計画を)成功させなくてはいけない」と話した。