金城選手、後輩に助言 「自ら動き 自分の力に」


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生徒らの前で講演する金城茂之選手(右)=18日、浦西中学校

 【浦添】浦西中学校卒業生で、プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングスで活躍する金城茂之選手の講演会が18日、同中学校で開かれた。

2年生約150人や保護者らを前に金城選手は「分からないことがあったら、自ら積極的に動き調べることで、自分の力になる」とアドバイスした。
 中学時代の部活動や勉強面の苦労などを振り返った金城選手。バスケットに夢中になるあまり、勉強をおろそかにして成績が下がり、親に強くいさめられたことも。それでも授業の休み時間を宿題の時間に充てるなどの工夫が奏功し、成績が持ち直したというエピソードを披露した。
 また大学での勉強の苦労や、プロ入りを目指す過程で一度は球団の目に留まらず挫折しながら、練習生からはい上がり主力選手になったことを明かした。
 会場との質疑応答では、生徒や教職員らの質問に気さくに答えた。「きつい練習から逃げたことはないか」との質問には「仮病で休んだこともあったが、うそをついたという罪悪感を覚えてからは、仲間と頑張ろうと思い直せた」という。
 「みんながこれからやる、いいことも悪いことも、結局は後から自分に返ってくる。いい経験を積んでほしい」と後輩たちを激励した。