文化、自然、食を楽しむ 第3回チャンパク


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 【中部】地域資源を体験する長期イベント「第3回沖縄チャンプルー博覧会(チャンパク)」(同実行委員会主催、琉球新報社共催)が2月28日まで、沖縄市を主会場に県内各地で開かれている。文化や娯楽、自然、食などを楽しめるイベントの一部を紹介する。

■銀天街「銀大祭」 小物作り楽しむ
 沖縄市の銀天街商店街では19日、「老若男女の学びと実践の場」となっているコザ銀天大学の「銀大祭」が開かれた。食や美容、小物やおもちゃ作りなどの講座がにぎわいをみせた。
 銀天街内にある高田爬虫(はちゅう)類研究所沖縄分室ディノドンの大谷勉室長がハブやタイワンスジオの骨を使ったストラップ制作を指導。参加者は骨とビーズを使い、世界に一つのストラップ作りを楽しんだ。
 銀天街で「カマドおばあ」の名で親しまれている福嶺初江さん(77)は、畳の端材のビーグ(イグサ)を使ったハブ飾り作りを指導。参加した翁長巳酉(みどり)さん(48)は「初めて作った。頭や口の部分が難しかった」と話した。

■「うんち教室」親子で学習 胃腸の働きに驚き
 チャンパクの関連イベントで胃腸と体の健康について学ぶ「ザうんち教室」が19日、沖縄市中央のジョブカフェで開かれた。親子連れが参加して、便のでき方や健康な便の見分け方を学んだ。
 沖縄ヤクルト中部営業部の社員らが模型を使って腸の長さについて説明すると、子どもたちが目を丸くして見詰めた。田中泰子係長は「小腸は身長より長く、腸には100兆個の菌がいる」などと説明し、黄色がかった茶色で、水に浮く便がいい便だと説明した。

■役所展望塔見学 沖縄市の街 一望
 チャンパクの関連イベント「だ~れも知らない沖縄市役所+絶景ランチ」と題したツアーが22日、沖縄市役所で開かれた。14人の参加者が、眺めの良い展望塔と食堂を訪れて、街を見下ろしながら地域の歴史を学んだ。
 最上階の7階からさらに階段を上り、太平洋と東シナ海を見渡せる展望塔に到着すると、ガイドの古堅宗光さんが「街は相当変わったなと思う。あの辺りに塩田、基地のフェンスが並んでいた」と指さしながら説明した。
 豊見城市から訪れた団体職員の金城昌之さん(31)は「沖縄市役所が高台にあるのも知らなかった。勉強になった」と話した。

ハブの骨を使ったストラップ作りを楽しむ「銀大祭」の参加者=19日午後、沖縄市銀天街
腸に多くの菌がいることを説明する講師=19日、沖縄市中央のジョブカフェ
予想を超えた見晴らしに驚く参加者=22日、沖縄市役所展望塔