ウラソエ仮面が大人気 弱点逆手にPR


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「浦添」の正しい読み方を指導するウラソエ仮面(両端)=浦添市観光協会提供

 【浦添】「“うらぞえ”じゃない、“うらそえ”だ」―。浦添市観光協会のキャラクター「ウラソエ仮面」がインターネットを中心に、じわじわと人気を広げている。

 「県外の人に名称を正しく発音してもらえない、観光面でこれといった顔がないという市の弱みを逆手に取りPRしていく」(市観光協会・仲座大輔さん)としたたかなキャラクター設定だ。
 市章をかたどったマスクと、市花のオオバナアリアケカズラを参考にする黄色のマフラーだけが特徴という簡素ないでたち。自治体や企業で主流となっている、愛らしさが売りの「ゆるキャラ」とは対照的だ。同協会と有限責任事業組合DEEokinawaの協働で生み出した。
 市の観光ポータルサイト「うらそえナビ」が1月25日に開設するのを前に、プレオープン企画として昨年11月から始まった写真を用いる紙芝居形式の「ゴーゴー!ウラソエ仮面」。第1話は「浦添」を“うらぞえ”と発音する来訪者の、誤りをただす展開だ。
 ユーモラスな内容にじわじわ人気が広がった。交流サイト「フェイスブック」で利用者の好感を示す「いいね!」の回数が250を超え、短文投稿サイト「ツイッター」では「2話目はまだかな」などと、今後に期待を寄せる声が集まっている。「うらそえナビ」の正式オープンに合わせ、2話目も公開予定だ。
 仲座さんは「観光協会の広報大使として位置付け、真面目な目線では見えない浦添も紹介していきたい」と意気込んだ。
 URLはhttp://www.urasoenavi.jp/dee/urasoemask/urasoe.html
(普久原裕南)