那覇LCC、バリアフリー進めて 障がい者支援団体要望


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多目的トイレ前のスロープを確認する大久保健一さん(右端)ら=24日午後、那覇空港LCCターミナル

 障がい者の自立を支援しているNPO法人「メインストリーム協会」(兵庫県)の大久保健一さん(36)が24日、那覇空港LCC(格安航空会社)ターミナルを訪れた。

施設を運営する全日本空輸(ANA)の担当者と会い、飛行機の乗り降りや、ビル内のトイレでの不便さをなくし、バリアフリー(障壁がないこと)を進めてほしいと求めた。
 協会のメンバーが同ターミナルを利用したときに車いすの人を飛行機に乗せるリフト(昇降機)が安全性の高いコンテナ型ではなかったため、不安な思いをしたという。大久保さんらは、航空会社が協力してリフトを臨機応変に使えるようにすることや、ビル内の設備をもっと使いやすくしてほしいと要望した。
 地元のNPO法人県自立生活センター・イルカ(宜野湾市)のメンバーも同行し、多目的トイレの状況などを確認した。自身も生まれつき脳性まひで、電動車いすを使う大久保さんは「バリアフリーが進めば、日本中どこにでも行けるようになる」と話した。