特産品使い6商品 豊見城ブランド発信


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 【豊見城】「豊見城」をテーマに地域資源を生かした商品開発を通し、人材育成を図る「とみぐすく農商工連携プロデューサー養成塾」の受講生が開発を進めてきた新商品の発表が19日、同市の琉球温泉瀬長島ホテルで行われた。

市特産のトマトやマンゴー、野菜などを生かした斬新な六つの加工品が紹介された。受講生らは「とみぐすくプロデューサーズ」として、2月2、3日に那覇市奥武山総合運動公園で開かれる「おきなわ花と食のフェスティバル2013」に出展、商品化と市場展開を目指す。
 養成塾は、厚生労働省の委託事業として主催する市地域雇用創造推進協議会から委託されたリバネスが、昨年8月から講座とワークショップを開き、市内事業者など31人が参加。受講生は6チームに分かれ意見交換しながら、商品開発に取り組んだ。
 紹介されたのは、家庭で作れる「豊見城産の野菜ケーキミックスとトマトアイス」、産地拠点に認定されている同市のトマトを使った「とみしろまるごとミニトマトジャム」、市産のトマト、ニガナ、紅芋を材料にした「とみぐすく野菜のシフォンケーキ」のほか、市特産のマンゴーをぜいたくに使った「バウム福クーヘン」など。
 ほかに豚ウデ肉を加工した伝統料理「はんちゅみ」やピパーツを中心にした県産素材を生かした7種のスパイス「島香七味」も紹介された。
 「はんちゅみ」を作ったチームの今木ともこさんは「調理に手間がかかるため商品化が難しいとされていた。泡盛に合うおつまみや贈答用として商品化したい」と話した。リバネスの丸幸弘CEOは「これをスタートに、豊見城のプロデューサーとして新たな豊見城ブランドを発信してほしい」と期待した。

商品をアピールする「トミグスクプロデューサーズ」各チームのリーダー=19日、豊見城市瀬長の琉球温泉瀬長島ホテル
「豊見城ブランド」として市特産素材を生かした6商品