中農オクラ麺、完食 あげな中で給食共に


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オクラ麺を食べながら交流する中部農林高校とあげな中学校の生徒=24日、うるま市立あげな中学校

 【うるま】県立中部農林高校食品科学科の生徒が考案したオクラ麺が24日、給食の献立としてうるま市内4中学校で2700食提供された。

同科の生徒やオクラ生産農家らは同日、あげな中学校(比嘉良治校長)を訪れ、生徒と一緒に給食を味わった。
 オクラ麺は、うるま市が拠点産地であるオクラをアピールしようと同科の生徒が考案。市の特産品にすることを目指し、市商工会が中心となり商品化に取り組んでいる。今回は、まるいし製麺(市州崎)が製造し、提供した。
 オクラ麺のほか、宮城島で製造されたぬちまーす付きゆで卵やンスナバースーネー(フダン草のみそあえ)など、市内で採れた原材料にこだわった献立が振る舞われた。
 教室では、両校生徒と農家らが野菜やオクラ麺の作り方、高校生活などについて、会話を弾ませながら給食を食べた。
 オクラ麺を完食した島袋希一君(13)は「うるま市がオクラの拠点産地と知らなかった。初めて食べたけどおいしい」と笑顔。同科の松本惟希(いつき)さん(18)は「オクラ麺を給食で提供したいというチームみんなの夢が卒業前にかないうれしい。給食の定番メニューになってほしい」と話した。
 勝連総合生産部会の仲直輝さん(48)は「自分たちの生産したものが商品化され、子どもたちがおいしそうに食べているのを見ると、生産意欲が湧く。中部農林の生徒が農家が元気になるきっかけをつくってくれた」と目を細めた。
(銘苅つばき)