具商デパート、配当8000円 仕入れ先開拓で増収


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
優秀社員を表彰する具商デパート株主総会=1月30日、うるま市の県立具志川商業高校

 【うるま】模擬株式会社具商デパート(米須雄也社長=具志川商高3年)の第19回株主総会が1月30日、うるま市の県立具志川商業高校で開かれた。増収の決算を報告したほか、新規仕入れ先開拓などの取り組み、その成果などを店長らが発表した。次期社長に島田夢さん(2年)を選任する役員人事を承認し、同日付で就任した。

 当期の売上高は453万2535円で純利益は28万1046円。1人当たり200円の「配当金」については例年現物支給だったが、今回は会場の多数決で各学級に約8千円の現金を学級費として配当することを決めた。5万円をユニセフの東日本大震災緊急募金に寄付することを承認した。
 昨年秋に出店した2日間の来客数は合計7815人で、前期に比べ40万円以上の増収だという。
 タルトを販売した3年4組の仲宗根隆裕店長は仕入れ先の開拓について「初めは問い合わせ段階で全て断られたが、県内の会社に企画書を出すよう求められ、訪問し、仕入れができた」と報告。企画書の重要さやメールと電話連絡の違いなどを後輩に伝えた。
 会長の大嶺雅紀校長は「大成功だった。役員が引っ張り、皆さんの頑張りが非常に良かった」と激励した。
 米須社長はマナー研修などを振り返り「社員全員が意欲的に参加してくれた。(増収は)自分たちが学んできたことを出し切り、顧客満足に努めた結果だ」と総括し、この日で役職を終えた。
 具商デパートは同校生徒全員が株主。入学時に1人千円を出資しており、秋に2日間出店している。

英文へ→High school students run a department store