海の安全・大漁願い 海上パレード復活


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数十年ぶりに復活した旧正月の海上パレード=10日、うるま市宮城島の桃原漁港

 【うるま=宮城島】島内2小中学校が彩橋小中学校に統廃合されて初めての旧正月を迎えた10日、うるま市宮城島の桃原漁港で、数十年ぶりに漁船による海上パレードが復活した。

 島の子どもたちが見守る中、漁師ら20人が乗る漁船5隻が漁港沖の海上で東の方角を向いて大漁・航海の安全を祈願した。
 関係者によると、数十年前には日の丸を掲げた船でパレードしていたが、いつのころからか途絶えた。島内の小中学校統廃合後、島に元気を取り戻そうと地元の漁師らが復活。大漁旗の横には、廃校になった旧桃原小学校で使っていた万国旗も揺れていた。
 パレード先頭の「瑠奈(るな)丸」の船長で漁師歴20年の奥本久夫さん(40)は「良かった。仕事にも力が入る。ことしもみんなで頑張りたい」と力強く語った。妹2人や友人と漁船を見守った桃原穂乃香さん(13)は「船がいつもより飾り付けられてすごいなと思った」と笑顔だった。