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【読谷】生活保護受給世帯などの子どもを対象に、無料で学習指導を実施しているNPO法人エンカレッジ(沖縄市)の嘉手納教室受験生激励会が9日、イオンタウン読谷のプリモキッチン読谷店であった。同教室に通う中学3年生の男女12人が同店からハンバーガーのもてなしを受け、来月の受験合格に向けて気持ちを新たにした。
嘉手納教室の学習支援は北谷町・嘉手納町・読谷村の3町村を対象に、県福祉保健部の委託事業として2011年4月からスタートした。ことしから嘉手納町の「子育て総合支援モデル事業」の委託も受け、現在は61人の小中学生が学習支援を受けている。受験を控える中学3年の生徒は平日と土曜日の週6日、指導を受けている。
同様の学習支援は全国的に広がりを見せているが、県内ではまだまだ浸透していないのが現状だ。県中部福祉保健所の中地健三地域福祉班長は「3町村だけでなく、ほかの地域にも拡大していけるようにしたい」と語った。嘉手納教室長を務めるエンカレッジの阿嘉圭吾さんは「生活保護が何世代も続く連鎖を止めるためにも、学力は大切。勉強を通し、自信や夢を持ち、いい循環を生み出したい」と強調した。
昨年夏から嘉手納教室に通っている男子生徒(15)は「勉強だらけの毎日だけど、限界まで挑戦して、みんな笑顔で合格を迎えたい」と意気込んでいた。