17日「豚の音がえし」 大嶺さん、語りで歴史伝える


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17日のコンサートで沖縄に豚を運んだ県系ハワイ移民の功績を伝えようと稽古に励む大嶺淳さん=5日、うるま市民芸術劇場

 【うるま】戦後間もない沖縄に550頭の豚を送ったハワイ移民の功績をたたえ、伝えようと「BEGIN 豚の音(おん)がえしコンサート~奇跡は巡る~」(主催・うるま市教育委員会、共催・琉球新報社)が17日午後6時から、うるま市民芸術劇場で開催される。

ハワイの県系移民が沖縄に送った豚を乗せた船が入港したのが、現在のうるま市勝連のホワイトビーチ付近だった。
 第1部では劇団「C・A・T」の大嶺淳さん(51)が一人語りでその歴史を伝え、第2部がBEGINのコンサート。BEGINは、当時の恩返しとしてハワイに楽器を送る活動をしている。
 大嶺さんは2003年、ミュージカル「海から豚がやってきた!!」で、ハワイから豚を運んだ7人のうちの1人、宮里昌平さんを演じた経験がある。当時、宮里さんは50代で7人の中で最年長。その年齢に自分が近づくにつれ「宮里さんの古里を助けたいという気持ちがより理解できるようになった」という。公演では「うるま市、沖縄に住む者として先輩方への感謝を伝えたい」と力を込めた。
 入場料は3千円(当日4千円)。問い合わせは、うるま市民芸術劇場(電話)098(973)4400。