活動資料を沖縄市へ 旧美里村婦人会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
美里村婦人会の足跡を記す資料を寄贈した仲宗根光子さん(左から3人目)、知念節子さん(右端)と神里興弘総務部長(右から2人目)ら=15日、沖縄市役所

 【沖縄】旧美里村(現沖縄市)の女性が加入し、敗戦直後から1970年代まで活動した美里村婦人会の旧役員が15日、27年にわたる婦人会活動を後世に伝える資料を市に寄贈した。

 資料を保管していたのは72年度―73年度に会長を務めていた仲宗根光子さん(82)と副会長の知念節子さん(73)。
 美里村婦人会は46年に発足し、衛生普及事業などに力を入れた。美里村とコザ市が合併して沖縄市となった74年まで存続した。
 資料は婦人会旗や会長印、会活動を記録した写真を収めたアルバムなど14点。復帰翌年の73年に開催された「若夏国体」で県内各婦人会で出演した集団演技で着用した着物と帯もある。
 沖縄市役所で行われた贈呈式で仲宗根さんは「資料を市に寄贈することができ、感激している。私が会長になったのは復帰の時。復帰は大事業だった。こういう時代があったということを資料を通じて知ってほしい」とあいさつした。
 市の神里興弘総務部長は「貴重な資料を大切に保管してくれたことに敬意を表し、寄贈に感謝する。市民にも披露したい」と謝意を伝えた。