ゲーム感覚 歴史学ぶ 教育、観光向け実証実験 西原町


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タブレット端末を手にゲームを楽しむ参加者ら=3月24日、西原町マリンパーク

 【西原】西原町はタブレット端末と拡張現実(AR)技術を利用し、謎解きゲームを現実世界で楽しむイベント「天使金丸の冒険」を3月24日、西原町マリンパークで約120人の親子連れを集め開いた。

新感覚のゲームに参加者は「新鮮で楽しかった」と喜んだ。
 王位に就く前西原に住んでいた金丸(尚円王)と、窮地に陥った町を救うための伝説のアイテムを探す設定。マーカーやバーコードに、タブレット端末をかざすことで見つかる、町にまつわるクイズなどを解いていく。
 5人一組のチーム戦で謎解きに挑戦。屋比久瑞希さん(12)=西原小6年=は「テレビゲームと違い、歩いてヒントを探すなど楽しめた」と笑顔。喜屋武理恵さん(34)=町呉屋=は「ゲーム感覚で町のことを勉強できる。また開催してほしい」と話した。
 同イベントは情報通信技術(ICT)を活用し、町の観光振興や児童・生徒らの学習につなげることを目的に、2013年度から本格運用を目指す「ICT技術を活用した観光振興・人材育成推進事業」の実証実験の一つ。
 同事業では町民や児童生徒が動画撮影などの中身づくりで携わる、ポータルサイトの立ち上げや、ゲームイベントなどを計画する。
 町企画財政課の玉那覇敦也広報係長は「次は子どもたちに、ゲームの中身づくりをさせたい」との考えを示した。