41年ぶり元同僚と再会 旧アメリカンボトリング親睦会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
スライドショーで当時を懐かしむ元社員ら=3月31日、北中城村のコスタビスタ沖縄ホテル&スパ

 【北中城】沖縄バヤリース(南城市)の前身企業に当たり、復帰前に「バヤリースオレンジ」を販売していた「アメリカンボトリング」の元社員の親睦会が3月31日、北中城村のコスタビスタ沖縄ホテル&スパで開催された。

集まった約30人が41年ぶりの再会を果たし、バヤリースで乾杯。思い出話に花を咲かせた。
 アメリカンボトリングの社員らは、復帰を前にした1972年に会社から解散の方針が示され全員が解雇となったが、うち約60人が共同出資して「沖縄バヤリース」を設立。営業権を引き継いだ。多くの元社員は会社を去った。
 アメリカンボトリングで約12年、製造関係の仕事に就いていた浦添市の与座幸盛さん(77)は「ほとんどの人が41年ぶり。いろんな記憶がよみがえって懐かしい。きょう飲むバヤリースはひと味違うね」と笑顔を見せていた。秘書を務めていた佐渡山照子さん(82)=恩納村=は復帰後も沖縄バヤリースで約1年勤務した。「41年ぶりとは思えないくらい、精神的なつながりを感じている。(感動で)食べ物も喉を通らない」と話していた。
 親睦会ではアメリカンボトリング時代のスライドショーも上映され、スクリーンに映し出されたかつての若い姿に、会場からは笑いも湧き起こった。この日参加できなかった元社員も多く、親睦会の活動を継続していくことも確認された。