全コンビニにAED 沖縄市、6月議会に提案


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全コンビニエンスストアに設置を予定する自動体外式除細動器(AED)=10日、沖縄市消防本部

 【沖縄】沖縄市(東門美津子市長)は10日までに、市内にある24時間営業のコンビニエンスストア全店に自動体外式除細動器(AED)を設置する方針を固めた。

機器設置の予算案を市議会6月定例会に提案する予定。県内で行政によるコンビニへのAED設置は、3月に九州・沖縄地方で初めて設置した那覇市に続いて2例目となる。
 AED購入や救命講習会の費用を含めた救命処置普及強化事業の予算案は約3600万円。市内のファミリーマート21店、ローソン13店、ココストア9店の計43店(10日現在)全てに設置を予定。市議会6月定例会で承認されれば、3社と覚書締結後、早ければ今秋にも設置する見通し。
 現在、市内の公共施設など計153カ所(10日現在)にAEDが設置されているが、ほとんどが平日昼間のみ使用で制約があった。コンビニ設置で、24時間体制で救命措置が行えるようになる。
 市消防本部の比嘉安成警防課長は「24時間体制の利用で、迅速な救助が可能になる」と話す。