南風原町 幼稚園の給食開始 保護者「食育につながる」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
給食開始を喜び、おいしそうに頬張る園児=1日、南風原幼稚園

 【南風原】南風原町教育委員会(赤嶺正之教育長)は、幼稚園改革の一環として、2013年度から町内4幼稚園で給食を開始し、保育時間もこれまでの午前保育から午後2時まで延長した。さらに4園に外部起用の専任園長を配置し、幼稚園教育の充実を図る。

 給食は週4日で、週1日は現行通りの弁当持参。町の給食センターが調理する。給食費は月額3千円。公立幼稚園での給食は西原町、南城市などでも実施されている。
 南風原幼稚園(名嘉峯子園長)、北丘幼稚園(伊良皆マサ子園長)、翔南幼稚園(照屋静江園長)で1日、給食が始まった。遠足のため津嘉山幼稚園(粟森栄子園長)では2日から実施された。
 1日のメニューはシカムドゥチ、ゴボウのうま煮、ごはん、フルーツムース、牛乳の5品。園児は元気に「いただきます」と手を合わせ「三角食べだよ」などと言いながら給食をほおばった。
 南風原幼稚園の山下幸也ちゃん(5)は「全部おいしくて、おかわりしたよ」と笑顔。ボランティアとして居合わせた保護者の波平直美さん(41)は「栄養バランスが取れた給食はとてもありがたい。子どもたちにとっても食事のマナーや食材への関心が高まり、食育にもつながる」と歓迎した。
 赤嶺教育長は「安心して登園できるようアレルギー対策など今後も検討していく。小学校へのスムーズな移行、食育も目的にあり、今後も幼稚園教育を充実させていきたい」と話した。