給食に「紅芋めん」 紫色に驚き「おいしい」


社会
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給食時間に紅芋めんを食べる児童ら=16日、読谷村の古堅南小学校

 【読谷】読谷村が定めた毎月16日の「イモの日」にちなんで、16日の読谷村立古堅南小学校(上地栄春校長)の給食のメニューに、サン食品(糸満市西崎)が開発した「紅芋めん」が並んだ。

 鮮やかな紫色をした麺を目の前にした同小5年4組の31人の児童らは、喜びと驚きの声を上げながら口いっぱいに紅芋めんを詰め込んだ。
 サン食品に紅芋めん開発の依頼があったのは昨年8月。「イモの日」に合わせて食べられるものを作ってもらいたいという読谷村の学校給食栄養士の要望だった。翌月から試作を開始し、今年2月に県内栄養士らの試食を経て完成した。サン食品企画開発部の諸見里よもきさんは「紅芋の鮮やかな色を出しつつ、食感を沖縄そばに近づけるために試行錯誤を重ねた」と語った。
 学校栄養職員の山崎瞳さんが紅芋に関するレクチャーをした後、児童らは「いただきます」のあいさつとともに一斉に紅芋めんを食べた。松田朔弥くんは「見た目が変わっているけど、とてもおいしかった」と話し、宮城竜馬くんは「歯応えがよかった。紫色だったのでびっくりした」と話した。
 この日は読谷村の全小中学校で児童・職員合わせて4731人分の紅芋めんが村内の給食調理場に納品された。サン食品は今後、紅芋めんを市販品として展開していくことを目指している。

※注:山崎瞳さんの「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし