大型観光定置船完成し安全祈願 職場体験にも活用


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航海安全を願う大漁旗を立てて出航する大型観光定置船「第八よみたん丸」=読谷村の都屋漁港

 【読谷】読谷村漁業協同組合はこのほど、都屋漁港で一括交付金を活用して導入した大型観光定置船「第八よみたん丸」の操業安全と大漁祈願式を開き、関係者ら約50人が参加した。

 船は全長約25メートル、総トン数は19トン。村が一括交付金約1億2千万円を拠出し、3月末に完成した。村漁協は、1992年に導入した第七よみたん丸が老朽化し操業に支障が出ているとして、村に支援を要請していた。
 定員はこれまでの27人から35人に増え、見学者も利用しやすいよう新たに観覧デッキやモニター、トイレを整備した。船長は漁師歴10年の儀間勇人さん(24)。祈願式では勇人さんの祖父・忠成さん(80)が航海安全を願い船上でお神酒をささげた。
 村漁協の比嘉松市組合長は「操業のほか、観光客の乗船や小中学生の職場体験、サンセットクルージングなどに活用し幅広くPRしたい」と喜んだ。
 石嶺伝実村長は「村内観光の目玉の一つである定置網体験事業の活発化に大いに期待する」と話した。