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2013年度県高校総合体育大会先行競技のサッカーは30日、宮古島市陸上競技場で男子決勝を行い、那覇西が具志川を延長戦の末に1―0で下し、3年ぶり13度目の栄冠をつかんだ。那覇西は全国総体(8月・福岡)へ出場する。
◆國吉 気持ちで決勝弾
決勝は、1月の新人戦決勝と同カードの那覇西―具志川。新人戦を制した那覇西が延長戦の末、具志川に競り勝ち、3年ぶりのインターハイ出場をもぎ取った。
序盤から那覇西ペースで進んだ試合だったが、あと一歩で得点に至らない苦しい時間が続いた。粘り強い具志川の守備に加え、FW比嘉映幸のシュートがポストにはじかれるなど不運な場面もあった。
勝負が決まったのは残り時間わずか4分、DF徳元悠平主将のフリーキックが相手守備の頭をはじいた瞬間だった。延長から投入されたFW國吉遼が「気持ちで押し込んだ」。相手GKと接触しながらも、満身の力を込めたヘディングでネットを揺らした。
徳元主将は「メンバー同士が信頼し合って、勝とうという気持ちが表れた結果」と喜んだ。國吉は「決めることだけを考えてプレーした。勝ててほっとした」と笑顔で振り返った。
新人戦、県総体と2冠を達成した那覇西。県内主要大会は残すところあと選手権のみだ。徳元主将は「インターハイで全国制覇を目指すのはもちろん、県内でもあと一つ、絶対に取りたい」と言葉に力を込めた。
(仲本文子)
◆成長ぶりを発揮も惜敗/延長で屈した具志川
1月の新人戦決勝は那覇西に0―6の大差で敗れた具志川。今大会は雪辱こそ果たせなかったものの、那覇西を延長戦まで追い詰めるほどの成長ぶりを見せた。
GK宮城一樹は、18回にも及んだ那覇西のシュートを、何度もセーブ。MF金城春哉主将も、中盤で素早くプレッシャーをかけ、何度も好機を演出した。
初の頂点を目前に、またも悔しい準優勝となった。金城主将は「何度もチャンスがあった中で、相手守備をこじ開けられなかった」と、うつむいた。宮城は「最後まで気を抜かずに頑張れたのはあるけど、結果は負けで本当に悔しい。次の選手権は絶対に負けない」と、リベンジを誓った。