読谷「くるちの杜」で草刈り 黒木の成長確認


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刈り取った草を集める青年部員ら=5月25日、読谷村の座喜味城跡公園

 【読谷】100年後に県産材で作った三線を奏でようと、昨年7月に始まった黒木(和名・リュウキュウコクタン)の植樹事業「くるちの杜100年プロジェクト」の実行委員会は5月25日、読谷村の座喜味城跡公園内の植樹場所で草刈りをした。

実行委員やプロジェクトに賛同する「くるち会員」ら30人が、背丈より高く茂り、幼木を覆っていた雑草を刈り取った。黒木の成長を確認するとともに、将来世代に黒木を受け継ぐ決意を新たにした。
 草を刈ったのは、2008年から10年まで2500本を植えた公園の北側斜面。高さ1メートルほどの黒木の幼木を上回る約2メートルのチガヤが茂っていた。村商工会青年部員らが草刈り機や鎌で刈り取った後、くるち会員らが黒木に巻き付いた草のつるを丁寧にはがした。
 音楽ライブ開催のため来沖していた「THE BOOM」の宮沢和史実行委名誉会長も参加した。青年部長の赤嶺哲平さん(37)は「くるちの成長を見守りながら、希望に満ちた草刈りだった」と話した。
 プロジェクトに賛同し参加した鄭(ちょん)匡賀(きょうが)さん(36)=村大湾=は「来るたびに木が少しずつ大きくなるのが分かる。続けることが大きな成果につながると思う」と語った。
 実行委は今後、月1度の草刈りをする予定で、事業に賛同し、草刈りなどのイベントに参加できる「くるち会員」を募集する。入会金3400円で、イベント参加で付くポイントをためると景品と交換できる。
 問い合わせは(電話)090(2858)7903(平田)。