高橋さん最優秀賞に輝く 読谷を味わう料理レシピコンテスト


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 【読谷】読谷村のホテル日航アリビラは5月25日、「読谷を味わう料理レシピコンテスト」を同ホテルで初めて開いた。応募20作品の中から最優秀レシピ賞に選ばれたのは、「長寿」をテーマに、ニガナや長命草、ハンダマを添えた炊き込みご飯。

出品した高橋加代美さん(42)=村瀬名波=は「とてもうれしい。ぜひ多くの人に食べてもらいたい」と喜んだ。優秀レシピ賞に選ばれた3品を含め、1日から同ホテルのレストランでメニューに加わっている。
 コンテストは、地域との交流を深めることを目的に読谷村民限定で初めて開いた。
 書類選考を通過した7人が村特産の野菜や紅芋を使い、自慢の料理を披露した。
 高橋さんのレシピは、酢や紅芋を混ぜて炊いた赤紫色のご飯の上に、ニガナ、長命草、ハンダマなどの葉野菜と角切りの紅芋や豆腐をあえたサラダを乗せた。
 ホテルの料理長や村観光協会の小平武会長、石嶺伝実読谷村長らが審査し、「テーマや味が今の時代にマッチし、素材の一つ一つから読谷の歴史を感じる」と評された。
 高橋さんは「このような素晴らしい食材が手に入る市町村は他にない。最近の沖縄は飽食になり、寿命が短くなっている。長寿を取り戻す活動を読谷村から広げ、沖縄の人たちに食への意識を高めてもらいたい」と語った。
 石嶺村長は「すばらしい成績だった。来年からは村長賞を設けたい」と話した。
 優秀レシピ賞は清水恵美子さんの「読谷粽(ちまき)」、知花芳枝さんの「てぃあんだ ヒラメー」、知花世佑子(ようこ)さんの「ヒラヤーチ コンビネーション」だった。

自慢の料理を披露した応募者(前列)と審査員ら=5月25日、読谷村のホテル日航アリビラ
最優秀レシピ賞に輝いた「にがな・長命草・ハンダマと紅芋の出会い」